【ミスチル】Mr.Childrenの「皮膚呼吸」を徹底考察してみた。

こんにちは、ざわわです。

 

ミスチルのアルバム『重力と呼吸』より「皮膚呼吸」を徹底考察していきます。

ファン的目線ではかなり推したい一曲になっています。この曲は今のMr.Childrenの素直な気持ちが歌詞に出ているので徹底的に解説していきます。

 

少し長いですが熱く語っているので、お付き合いください。

 

「皮膚呼吸」の情報

『重力と呼吸』のラストを飾る10曲目に収録されている「皮膚呼吸」

この楽曲は「モンスターバンドとも言われるほど地位も名誉も手に入れたバンドなのに、今なお夢をひたむきに追っている等身大の自分たち(Mr.Children)を表現している曲」です。

 

またこの曲はドコモのCMのタイアップ曲でもあり、「docomo 25thanniversary キャンペーンCM」で「未発表曲」としてデモ曲の段階で起用されました。(当時はサビだと思われていましたが、Bメロが起用された)

 

 

曲の豆知識

 

・人間は皮膚呼吸をしないと死んでしまうという噂が出回った(デマですが)時の印象が今だに残っておりそこからインスピレーションを受けて作曲したと桜井さんが語っています。

・ライブのMCで「デビューして25周年を経て、自分たちはまだまだやりたいこと、足りないもの、憧れてるもの、たどり着きたい夢がたくさんあって、そこに一歩ずつ、ちょっとずつでも進んでいきたい。そして僕らと同じようにまだまだやりたいこと、憧れ、たどり着きたいものがある人がいると思う。」と言い「皮膚呼吸」を演奏した。

 

歌詞の全文

と、ある日
顳(こめかみ)の奥から声がして
「それで満足ですか?」って
尋ねてきた

冗談だろう!?
もう試さないでよ
自分探しに夢中でいられるような
子供じゃない

生意気だった僕なら
なんて答えてるんだろう?
あぁ世界はあまりにも大きい

深呼吸して 空を見上げて 風に吹かれて
いつからか 砂に埋めた感情を
まだ生乾きの後悔を 噛み締める
I'm only dreamin', but I'm only believin'
I can't stop dreamin'
このまま
変わっちまう事など怖がらずに
まだ夢見ていたいのに...

高架下は怒鳴り声にも似た音がして
時間(とき)が猛スピードで僕を追い越して行った

意味もなく走ってた
いつだって必死だったな
昔の僕を恨めしく懐かしくも思う

でも
皮膚呼吸して 無我夢中で体中に取り入れた
微かな酸素が 今の僕を作ってる そう信じたい
I'm only dreamin', but I'm only believin'
I can't stop dreamin'
このまま
切なさに息が詰まったときが
それを試すとき

出力が小さな ただただ古いだけのギターの
その音こそ 歪むことない僕の淡く 蒼い 願い
サスティンは不十分で今にも消えそうであっても
僕にしか出せない特別な音がある
きっと きっと

I'm still dreamin'
無我夢中で体中に取り入れた
微かな勇気が 明日の僕を作ってく そう信じたい
I'm still dreamin', I'm still believin'
I can't stop dreamin'
このまま
苦しみに息が詰まったときも
また姿 変えながら
そう今日も
自分を試すとき

 

歌詞の解釈

と、ある日
顳(こめかみ)の奥から声がして
「それで満足ですか?」って
尋ねてきた

こめかみの奥、つまり自分の頭の中から「それで満足ですか?」って声が聞こえてきたんですね。

冗談だろう!?
もう試さないでよ
自分探しに夢中でいられるような
子供じゃない

ここまでどう考えても素晴らしい結果を残してきたMr.Children桜井さんにとって、また大人になった桜井さんにとってそれは、冗談だろう?と言いたくなる気持ちもわかります。もう試さないでよ、と言いたくなります。

そんなことしていられるような子供じゃないんだと。

生意気だった僕なら
なんて答えてるんだろう?
あぁ世界はあまりにも大きい

生意気だった僕ならと言っていますから、今は生意気じゃないんですね。おそらく「満足していない」と答えたのでしょう。生意気だった僕ならなんて答えたんでしょうね。「満足だ」と言ってたかもしれませんね。

25周年のライブで桜井さんは「デビューして10周年の時は、まだ若くて、10周年なんてCDの会社や事務所がただ話題作りをしているだけだと言ってしまった」ということを語っていたのでその頃を指しているのかなと読み取れます。

 

深呼吸して 空を見上げて 風に吹かれて
いつからか 砂に埋めた感情を
まだ生乾きの後悔を 噛み締める
I'm only dreamin', but I'm only believin'
I can't stop dreamin'
このまま
変わっちまう事など怖がらずに
まだ夢見ていたいのに...

素直な桜井さんの気持ちが綴られていますね。こんなに安定した今があるからこそ変わることへの恐怖も少なからず感じてしまうのでしょう。「変わっちまうことなど怖がらずに まだ夢見ていたいのに…」と。

そしてここのサビでは深呼吸して自分を見つめ直している感じだと感じます。

 

高架下は怒鳴り声にも似た音がして
時間(とき)が猛スピードで僕を追い越して行った

電車か車かはわかりませんが、その騒音を怒鳴り声に例えていますね。そして車でも電車でも通り過ぎる瞬間が一番ピークで騒音がなり、そのピークを過ぎた瞬間に騒音が小さくなっていきますよね。それを時間(とき)に例えているわけです。スピードを時間に例えるのは秀逸な表現だと思いましたねぇ。

 

意味もなく走ってた
いつだって必死だったな
昔の僕を恨めしく懐かしくも思う

ここの歌詞は自由に捉えて構わないと思います。スポーツをしていた人なら運動してた自分に当てはめてもいいと思いますし。

今回は桜井さん、Mr.Children、として考えていきますので、ここの走っていたというのは売れることに必死だったというような感じでしょうかね。曲作りに必死とか。

過去曲の「街の風景」という曲でも「何の気なしにペンを走らせて書いた若かりし日の作品が恨めしいほど自分を型にはめていく」というフレーズがありますので似たニュアンスだと思ってます。

恨めしいけど懐かしい気持ちになっているんですね。

でも
皮膚呼吸して 無我夢中で体中に取り入れた
微かな酸素が 今の僕を作ってる そう信じたい
I'm only dreamin', but I'm only believin'
I can't stop dreamin'
このまま
切なさに息が詰まったときが
それを試すとき

一番では過去を見つめ返しているような歌詞でしたが、二番ではしっかりと前を向いて、かすかでも何かを取り入れていこうとすることを皮膚呼吸に例えています。

出力が小さな ただただ古いだけのギターの
その音こそ 歪むことない僕の淡く 蒼い 願い
サスティンは不十分で今にも消えそうであっても
僕にしか出せない特別な音がある
きっと きっと

この歌詞は完全に桜井さんの音楽への情熱が現れています。

自分のギター、サスティンをあえて否定的に表現して、それでもなお僕にしか出せない特別な音があると信じているということだと思います。

サスティンとは…音楽用語で、音の大きさ、伸びを言うようです。

I'm still dreamin'
無我夢中で体中に取り入れた
微かな勇気が 明日の僕を作ってく そう信じたい
I'm still dreamin', I'm still believin'
I can't stop dreamin'
このまま
苦しみに息が詰まったときも
また姿 変えながら
そう今日も
自分を試すとき

そして最後には「そう今日も 自分を試すとき」と締めくくり、まだまだ夢を追っていく努力をすることを高らかに宣言しています。

 

こんなかっこいい曲ファンが泣かないわけありませんでしょ。。

 

曲の印象・特徴

・サビかと思いきやサビじゃないBメロ

・ファン泣かせ(いい意味で)

・この曲で「まだ生乾きの後悔を」という歌詞を見たときビビっときました。このフレーズほんとうに大好きです。

・今のMr.Childrenの宣言

 

ライブでの印象

・MC響くぅ

・曲響くぅ

・感動のサブリミナルたっぷり〜〜

Mr.Childrenこれからもついていきます〜

・こ〜のまま〜のファルセットで昇天

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

ファンとしてはこの一曲はMr.Childrenの今を語るのに外せない一曲となっています。

Mr.Childrenというバンドを知らない日本人の方が少ないであろうほど有名になってもなお夢を追い続ける姿には本当に感動しますしずっと応援していきたいという気持ちになります。

 

こんな素晴らしいMr.Childrenのアルバムをぜひ。

 

重力と呼吸

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