【保存版】ミスチル『重力と呼吸』を全曲完全レビュー。

こんにちは、ミスチルファンです。

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Mr.Children渾身の19作目のアルバム『重力と呼吸』全10曲をレビューしていきます。

Mr.Childrenがアルバムをリリースするという発表する度に心が弾んで止まないのですが、今回も例外ではありませんでした。とんでもなく心が踊ってもうね、大好きなんですわ。

またMr.Childrenの過去のアルバムには9作目に『Q』(9)というのがありますので、今作の19作目は『10力と呼9』という言葉遊びが含まれているかもしれませんね。

とまあ、そんな余談はいいとして早速レビューしていきます。

パッケージが炎みたい

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見ていただければわかる通りかっこいいですよね。

裏面はこのようになっています。曲が載っていますね。

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前作『REFRECTION 』を通じて

前作リフレクションに続き「Mr.Childrenって、さあこの指とまれっていうサビでみんなで思いを共有するっていう、それをお茶の間レベルでちゃんとやる存在だったけど、もう音楽全体がそれを必要としてないのかもしれない」という考えのもと時代と向き合って作ったアルバムになっている。

ROCKIN’ON JAPAN 2018年 11月号

また、yahoo!のインタビューで

Mr.Childrenはこれからも第一線で戦っていくんだっていう宣戦布告です」と桜井さんは語った。

「いつまで叫び続けられるんだろう」――桜井和寿、26年目の覚悟 - Yahoo!ニュース

それだけこのアルバムに全力を尽くした自信作であることが伺えます。

また、後輩ミュージシャンたちがアルバム『重力と呼吸』を聴いてMr.Childrenがすごすぎて音楽をやめたくなるような圧倒的な音になっている。という発言もあり、未だに桜井さん・またMr.Childrenは未来を見据えて夢を追いかけていることが伺えます。

 

今作の6つの特徴

今作『重力と呼吸』には大きく分けて6つの特徴があります。順に紹介しますね。

 

その1. 通常形態のアルバムより曲数が少ない

通常のアルバムというのは13~15曲の収録が一般的であるのですが、今作の『重力と呼吸』は10曲のみの収録となっています。珠玉の作品になっているわけです。

 

その2. シングル曲「ヒカリノアトリエ」が収録されていない

先ほど10曲しか収録されていないのがこのアルバムの特徴と言いましたが、そうなんです。

このアルバムは厳選された曲たちによる一つのコンセプトに基づいて作られたアルバムになっているんです。

ホールツアーでは既に「こころ」「お伽話」が未発表曲ではありますが、演奏され映像化もされています。また、朝ドラの主題歌である「ヒカリノアトリエ」も収録されていないことより、かなりこだわっていることがわかります。

 

その3. 豪華タイアップ曲が4曲収録

注目して欲しいのが、タイアップ曲の豪華さです。

 

・映画『君の膵臓を食べたい』主題歌 「himawari」

・フジテレビ系ドラマ『隣の家族は青く見える』主題歌「here comes my love」

テレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』主題歌「SINGLES」

docomo 25th anniversaryキャンペーンCM主題歌「皮膚呼吸」(当時は未発表DEMO曲)

 

その4. アルバム名『重力も呼吸』にこだわった理由

重力は生きとし生けるもの全員が平等に感じているもの、呼吸も誰もが縛られているものです。なのでドラマチックな何かではなく、科学的な視線でありやる気が漲ったアルバムタイトルよりも、もうちょっと俯瞰していて、体温の低い状態の言葉を探して『重力と呼吸』になったようです。

 

その5. 変化球なしの直球勝負

前作の『REFRECTION』がMr.Childrenの持つすべての変化球を使って投球してきたアルバムだと例えるなら、今作は至ってシンプルなストレート勝負なアルバムです。

愚直にロックをしているMr.Childrenの姿がこのアルバムには詰まっています。

 

その6. これまでとは少し違う歌詞

桜井さんはROCKIN’ON JAPAN 2018年 11月号で「ニュアンスで複雑なことをやっても伝わらなくなってきてるなっていうのを思う。サウンド面でもメロディ面でも、歌詞の面でも」と発言しており、歌詞に関しては、自分も含めリスナーも想像力が落ちてきている気がする。また、これまでの曲みたいに壮大に世界観が広がっていく感じや、歌詞の世界が二転三転する感じではなく、割とまとまった一つのストーリーで終結する感じの、一つの視点で進展していく曲が多いアルバムになっている、とのことです。

 

全10曲の感想

 

01.Your Song

ユアーソング「あなたの歌」しかしライブではみんなのうた、みんなへの歌とおっしゃっていました。つまりこれもう(Y)our Songですね。

メンバーたちとファンに向けての曲として聞くとしっくりします。

Mr.Childrenのこれまで発表してきた全曲の歌詞が載っている本の題名は「Your Song」になっているのですが、「Your Song」の「Y」が取れそうだなと個人的に思ってます。つまり私たちの歌なのかなって。

 

曲の感想としては、ジェンのカウントから入るなんて珍しいな!と思いつつイントロが流れると幸福感に包まれたいつもの暖かいMr.Childrenがそこに。すき〜。これこれって感じ。

はぁ、暖かい。この曲はこの先きっとファンの中でも暖かく心にとどまる名曲だろうなぁ。って感じです。

個人的ベストフレーズ

ふとした瞬間に 同じこと考えてたりして

また時には同じ歌を口ずさんでたりして

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「Your Song」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

 

02.海にて、心は裸になりたがる

イントロから「ん?いつものミスチルじゃないぞ?なんだこの感じ、新しい感じ」っていう感じ。そして疾走感がめっちゃいい。夏に聞きたい。海に向かう途中に聞きたい。ウォーウォーって叫びたい。

古いロックって感じの演奏を今のミスチルがやるっていうのも味があっていい。すきだわぁ。

個人的ベストフレーズ

嫌なやつだと 考えていても

実はちょっぴり気になっているよ

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「海にて、心は裸になりたがる」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

 

03.SINGLES

名もなき詩」や「fantasy 」を彷彿とさせるメロディーで名曲不可避。

こういう系の曲まじで好みなんすよ。もうさー、今作の中でも一番かっこいいと思ってる。個人的にね。歌詞もなかなか鋭くて

守るべきものの数だけ 人は弱くなるんなら

今の僕はあの日より きっと強くなったろう

って。よく読めばわかると思う。こういう表現力は桜井さんならではって感じですよね。

個人的ベストフレーズ

守るべきものの数だけ 人は弱くなるんなら

今の僕はあの日より きっと強くなったろう

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「SINGLES」を徹底解説してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

04.here comes my love

Aメロから鳥肌もの。ロックバラードの王此処に在り。Mr.Childrenといえばこういう曲を想像する人も多いのではないだろうか。しかし完全にミスチルミスチルしているわけでなくて、ミスチルなんだけど、どこか新しい。そんな雰囲気のある一曲。

Mr.Childrenのこれからの音って感じですわ。

 

個人的ベストフレーズ

あって当然と 思ってたことも 実は奇跡で

数え切れない 偶然が重なって

今の君と僕がいる

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「here comes my love」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ 

 

05.箱庭

ミスチルの初期の演奏に少し似ている気がする。こういうある意味ゆるい曲もすっごくすきです。なんていうかよし聞くぞ!って構えないで聞けるかんじ。

メロディーも歌詞も程よい。この曲は失恋ソングであるが過去曲の「Over」と同じように明るいメロディに暗い歌詞を合わせるという楽曲になっている。この曲の隠された秘密などは下記記事で詳しく紹介しているのでぜひ見て欲しい。

個人的ベストフレーズ

明日には明日の 風が吹くっていうけど

今日の太陽を浴びたい 月に見惚れたい

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「箱庭」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

06.addiction

イントロから異質な雰囲気。なに!!!オシャレやな!!!!!そんな風に高まりつつ、Aメロ。桜井さん節炸裂しまくり。一つの音に対して何音も言葉を入れる。これがかっこいいんよ。そしてサビの「ウェエ」のリズムが堪らない。そして「more more more!」もかっこいい。とにかくかっこいい曲。

ただ歌詞がちょいグレーな感じでおもしろい(笑)中毒や依存を題材にしている曲です。「addiction(依存、中毒)」という曲名通りですね。

 

個人的ベストフレーズ

そろそろ wooferに身悶えて

その衝動が今 君の理性をぶち壊してく

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「addiction 」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

07.day by day (愛犬クルの物語)

愛犬クルて。かわいいやん。と思いきやイントロからいきなりロックロックしてる。そして最後の最後までロックロックして終わる。素直なロック。このアルバムの中で一番タイトルとのギャップが激しい曲間違いなし。

サビのシャウトみの深い高音は全ミスチルファンの涙腺をノックしたこと間違いなし。

桜井さん、、50近くなっても高音めっさ出ますやんんん、、、

 

個人的ベストフレーズ

あの柔らかい膝の上の温もり

夢の中思い出すように 深く眠っている

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「day by day (愛犬クルの物語)」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

08.秋がくれた切符

アルバムの中で一番存在感が薄いのは間違いない。しかし、いわばアクセントとなっているこの曲。特別目立つわけでもなく、至って普遍的なバラードなのですが、このアルバムに収録されていることによって味が出ている気がする。

10曲という限られた枠に「秋がくれた切符」が入ったのはコンセプトに沿っているという理由もあると思うが、それと同時に「あえて収録した。」ような気がする。

自分たちの音を敢えて前面に出したアルバムであえて主張の強くないこの曲を添えることによって他の曲がバえるみたいな。

でも普通にこういうミスチルの曲すきです。(知らんがな)

 

個人的ベストフレーズ

茜色の夕日は 綺麗で切なくて

このまま時間が 止まればいいのにな

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「秋がくれた切符」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

09.himawari

このアルバムの中でおそらく一番有名であろうこの曲。多くの人が今のMr.Childrenサウンドとして認識しているのはこの曲であると思う。そしてシングルバージョンとは少し異なるアルバムバージョンになっている。

聞いた感じシングルverより歌い方が柔らかくなっている感じがする。

何度聞いてもこの曲の持つパワーには心底驚く。毎回聞く度に新鮮ていうか。毎回パワーを感じるんですわ。伝わってほしいこの気持ち。

 

個人的ベストフレーズ

優しさの死に化粧で 笑ってるように見せてる

思い出の角砂糖を 涙が溶かしちゃわぬように

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「himawari」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

10.皮膚呼吸

ミスチルファンが泣いて喜ぶこの曲。重力と呼吸というアルバム名と唯一繋がっているこの曲名「皮膚呼吸」。アルバム名と繋がっているのか真相はわかりませんが、今後裏話をライブのトークなどで話してくれると嬉しいですね。

とにかく、この曲は「何歳になっても夢を諦めない泥臭い生き方」をしている人にはとっても染みると思います。そして今のミスチルを知っている人はこの曲が自分たちを歌っていることがわかりますよね。

夢に向かって努力している人に聞いてほしい一曲だなって思います。

 

個人的ベストフレーズ

深呼吸して 空を見上げて 風に吹かれて

いつからか 砂に埋めた感情を 

まだ生乾きの後悔を 噛み締める

詳しいレビューはこちらから↓

【ミスチル】Mr.Childrenの「皮膚呼吸」を徹底考察してみた。 - 至れり尽くせり.ログ

 

 

これで全10曲です。10曲とは思えないほど濃い内容になっていますのでぜひ聞いて欲しいですな。

ライブで見たMr.Childrenの現在の姿

『重力と呼吸』というアルバムをリリースしたMr.Childrenはさらに自我を前面に出した姿を見せてくれているんです。

ライブでも演奏がバンバン力強くなっていて、かつての桜井さんを支えるという演奏よりも、それぞれの色が強く出ていて、全員でMr.Childrenなんだ。という主張が強く伝わってきて、しかもそれに負けないように、というよりは負けない桜井さんのボーカル力。

とんでもなく成熟したバンドが未だに努力を続けている。この事実がファンとして何よりも嬉しいんです。

 

 

総評〜まとめ〜

いかがでしたでしょうか。

Mr.Childrenの19作目『重力と呼吸』に収録されている10曲を完全レビュー致しました。

 

今現在のMr.Childrenを体現したアルバムになっているので是非購入して自分の耳で確かめてみてください。これが日本の音楽界の頂点に立つMr.Childrenの現在の姿です。